トランジション、便利ですよね。
超簡単に適用できて、動画の見栄えが良くなる。大好きです。
しかし、下の画像のようなクリップ同士の間にディゾルブを挟みたいのに片方のクリップにしか適用できないって、多くの人が経験することではないでしょうか。
今回の記事では「なぜこのようなことになるのか」「どうすれば解決できるのか」を、画像付きで説明していきます!
目次
クリップの「余白」について
トランジションを扱う上で必須となる知識が「クリップの余白」についてです。
(人によっては「遊び」とか「のり代」と読んだりもしますが、ここでは「余白」と呼ばせていただきます)
余白を一言で説明すると
クリップの使わなかった部分
でしょうか。
例えば、1分の尺のクリップの最初と最後に不要な部分があったから縮めたとします。
すると、クリップは下の図のような状態になります。
縮めたクリップは無くなったわけではなく、クリップの中に引っ込んでいるという
余白が無いクリップ について
逆に余白が無いクリップとはどんなクリップかについて。
例えば、それぞれ1分の長さのクリップAとBがあったとします。
この2つのクリップは、それぞれ1分完全に伸び切っている状態のクリップです。
クリップに余白が無い、遊びが無い、のり代が無い状態なんですね。。
トランジションを上手く設定できない場合というのは、この状態のクリップで起きやすいです。
「予備のフレームが不足しています」が表示される理由
上で説明した「余白が無いクリップ」にトランジションを適用しようとするとどうなるのか見ていきましょう。
伸び切って余白が無いクリップの間に、トランジションを適用させようとしているのが↑の画像です。
結果.....
↑のような警告が表示されました。
これは
「トランジションの長さ分の余白がクリップに無いんで、クリップの端の画を繰り返し表示して余白分を作りますね」
という意味です。
ただし、この状態でもトランジションをクリップの間に適用することは出来るんですよね。
別に、トランジションが適用されているなら良くない?
と筆者は最初思っていました。
ただし無理やり余白を作って対応しているということで、不自然なクリップの切り替わりになりやすいです。
出来るなら、余白を作って対応した方が良いでしょう。
「予備のフレームが不足しています」への対処方法
「予備のフレームが不足しています」への対処方法ですが、こちらは簡単で
適用したトランジション分をカットして再度繋ぎ直せば警告が出ることなくトランジションを適用できます。
カットしたんなら、その分が無くなっちゃうんじゃない?
ご心配なく、カットした分はトランジション部分として再生されるのでちゃんと表示されます。
片方のクリップにだけトランジションが適用される理由
「予備のフレームが不足しています」と同じぐらい良くあるのが、片側だけにトランジションが適用されたという場合です。
なぜこのようなことになるかというと、左右どちらかのクリップに余白が足りない場合に起こります。
注意しておきたいのが
クリップAにトランジションが適用されていても、余白が足りているのはクリップBの方
ということです。
この状況でも「予備のフレームが不足しています」の時と同じく不自然な切り替わりになりがちなので、両方のクリップにトランジションを適用させておくのが良いでしょう。
片側のクリップのみにトランジションが適用される場合 の対処方法
余白が足りない方のクリップをトランジション分カットして余白を作りましょう。
カットするのはトランジションが適用されている方のクリップ、という点には注意です。
さいごに
動画編集では「このトランジションを使ってください」という指示があることも多く、ゆえにトランジションで上記のようなトラブルに遭遇すると焦りがちです。
しかし、仕組みを知ればどうということは無く至って単純ですので、ぜひこの記事を参考にしてトランジションを使いこなしてみてください!